古民家が目覚める

なるべく元からのモノを生かして再生をしていただいてます。

ところがどないもこないもいかないくらい汚損、腐敗、朽ちている個所が多々あり、現場の方はご苦労されている様子です。

何十年も締めっぱなしだった雨戸をはずして、アルミサッシ扉になり南からも北からも日差しがたっぷり入るようになりました。

耐久性を上げるために土間の真ん中に壁をつくり、素敵な空間ができました。

ダンスや朗読の舞台にピッタリだと思います。
もちろん絵画展や写真展にもええかんじ。


不思議なことに古民家に行くと元気が出てきます。
ここんところ落ち込み気味だったのが嘘のようです。
…って…
当たり前か…。
自分の新居を見たら誰だって元気でますよね。



今日は和室の襖、壁の色・デザインを選んだり、ピクチャーレールの設置場所を決めたりと自分のセンスを披露する打ち合わせをしました。

襖の取っ手や畳の縁取りなんてどう選んでよいのかわからん。

残存する壁と調和する新しい壁の漆喰の色、ローススクリーンなんてわからん。

自分の好きなようにできるって嬉しいことのはずなのに戸惑いが先立ちます。

センスのかけらもないので、設計士さんのお薦めの中から選ぶと気が楽になっていく。

あぁ…私って既製品や人が選んだモノで満足する生き方をしてきたんやな〜ってしみじみ思いました。


ジャングルのようだった庭の樹木を伐採したあと、水仙があちこちから咲いています。

これまで陽が当たらず冬眠していた命が目覚めたかのようです。