anmido2010-11-01

なぜフェルデンクライス・メソッドを選んだのか。
初対面の方に必ず聞かれる。



答えは「ラクに歩きたかったから」。



ハイキングや登山をもっと楽しみたい。
ガレ場や飛び石を軽く歩きたい。
日本中のいろんな山からたくさんの風景を眺めたい。
でも、
下りになると膝がガクガクして痛くなる。
だから、ラクに歩くことが、私の人生に潤いを与える目標だった。



インターネットで「歩き方、教室、大阪」で検索をして、藤井里佳先生のワークショップ「テーマ:歩き方」を見つけたのがたまたまフェルデンクライスだった。
これがアレキサンダーテクニックやロルフィングだったらそちらの道を選択していたかもしれない。
1回やってみて、それがよくって、続けて習っているうちにはまってしまった。
これも縁かな。



この縁のおかげで歩くのはラクになったけど、人生の歩みは大きく変わってしまった。
人生の山々を越えた感じかも。
楽しい山、しんどい山、今も山の途中だ。
それはさておき。



この4年間の講師養成コースでトレーナーからFI(個人レッスン)を受けるときに「あなたの望みは?」と問われると「首、膝、腰が痛い」と症状を訴えていた。
「望み」っていい言葉やなぁと思うけど、コース中はいっぱいいっぱいになっていて望みや夢が描けていなかったことに今気づいた。


フェルデンクライスのプラクティショナーになるということを人生の目標にしてから、それ以外のことをおざなりにして本末転倒になっていたのではないか。友人もかなり失ったように思う…。


スケジュールや予算の都合はあるが、めっきりハイキングやお食事会に出かける機会が無くなった。
乗鞍高原ラン&ウオーク、水曜ハイキング、六甲山、生駒山もご無沙汰している。
せっかく誘ってもらっても勉強会やワークショップを優先にして学びを深めているつもりだったけど、本当にそれでよかったのだろうか。
フェルデンクライスは一般的な学習ではなく日常の中で生きてくるもので、その中での気づきが自分を成長させてくれるものだと知っていた。
でも忘れて、4年間は修行中と自分をワクにはめていたのかもしれない。


フェルデンクライスの魅力をたくさんの方にお伝えしたいという想いが宙ぶらりんになっていた。
自分がフェルデンクライスを日常生活の中でに味わいながら、もっと広く皆様に伝えていきたい。


痛みやしんどさで夢や希望を失いかけている人のお手伝いがしたい。
この1年間は特養施設で高齢者の方と交流をしているが今後はまた違う方向でも活動する予定だ。




この秋は久しぶりに旧友を誘って大好きな山の辺の道(桜井〜天理・奈良県)を歩きに行ってきま〜す♪
残念な事にフェルデンクライス仲間にはハイキング好きがいません。
さびし〜。



青空や青い海、新緑や紅葉の山は本当に気持ちいいですよね。
遠くに行かなくても窓からでも青空を眺めることはできるのに、バタバタして見落としていました。


新しい活動を始める前に一呼吸二呼吸。
焦らず…ぼちぼちいきます。